2002年4月12日(金)14:00

シュレーダー首相はフランスとの協力関係の再定義を主張

フライブルク(ドイツ通信社)

ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相(社会民主党)は、独仏関係を新たに定義し直すよう求めた。「拡大後の欧州では、欧州委員会とEU諸機構を強化できるか否かに独仏関係の質がかかっている」。ドイツとフランスは欧州建設において優先的役割を果たす必要がある、とシュレーダー首相は金曜日、フライブルクで語った。

「独仏の友好関係は欧州の家の内部改築を促進させねばならない。もちろん拡大も同様である」、と首相はフライブルク大学のフランスセンター設立10周年の記念式典で述べた。

遺伝子技術、グローバル化、教育ならびに社会国家の改革という問題で両国には共通点がある。この点でフランスとドイツは先駆者の役割を担わねばならない。その際、自らの国民の利害を前面に出すことがあっても良い。「大きな共同体を背景にしながら、双方のどちらもが自分の希望を申し出て良いのである」とシュレーダー首相は語った。

さらに首相は、12月に設立が決まった「欧州の将来像に関する会議」は新たなスタートのシグナルを送らねばならない、と述べた。「われわれは、信頼できるパートナーとしてひとつの声、すなわち影響力と権威を持って世界的に発言する欧州を築くという目標を、フランスと共有しているのである。従来のEU財政は新たに規定し直して、より直接的なものにする必要がある。「自ら納めた税金の使途が市民に分かるよう、財政は透明度を高める必要がある」、とシュレーダー首相は主張した。

原題:Schroeder fuer Neudefinition der Partnerschaft mit Frankreich